2012年4月20日金曜日

Action Outdoor Mega Store

REI SOHO旗艦店
REI Manhattan Flagship Store, New York City.
REI(本社:シアトル)は122日、SOHOにイーストコースト旗艦店*3,600 m2)をオープンした。フルサービスのバイクショップスキーショップ、キャンピング、スノースポーツ、アパレル、フットウエア、イキップメントをフルラインで展開する本格的なアウトドア・メガストアである。
REIは現在118店を全米展開しているが、マンハッタンには店舗を保有していなかった。競合チェーのEMSEastern Mountain Sports)はマンハッタンに2店保有しており、ノースフェイスも2店保有している。REI2011年にニューヨーク郊外に3店を立て続けに出店しているので、都心部のマンハッタン出店は時間の問題と見られていた。
アメリカのアウトドアブランドとチェーンの出店戦略は、サバーバンからアーバンエリアへの出店がメインストリームになっている。ロケーションの変化は、アウトドアスタイルの劇的な市場変化が前提になっている。マンハッタンには9月にEMSもメガストアを出店しているので、今後のアウトドアビジネスは、都心部でのメガストア戦争に突入することになる。

Action Outdoor Style Part-1

Eddie Bauer Holdings Inc.

Eddie Bauer x Nigel Cabourn
Eddie Bauer x Nigel Cabourn Collaboration
 エディー・バウアー・ホールディングス(EBHI:本社:ワシントン州ベルビュー、ニ−ル・フィスキーCEO)は20119月、ナイジェル・ケーボン(UK)とのコラボレーションラインを発売した。価格は9001,500ドルに設定され、エディー・バウアー限定ストア、バーニーズ・ニューヨーク、オープニングセレモニーなどで販売した。ナイジェル・ケーボンはUKのハイファッションデザイナーだが、ヴィンテージスタイルのスペシャリストとして定評がある。
日本のアウトドアはハイキング市場が中心になっているから、ファミリーカジュアルが主力プロダクトになっている。しかし世界的なアウトドアファッショントレンドは、ヴィンテージスタイルがメインストリームになっている。エディー・バウアーがヴィンテージデザインの第一人者、ナイジェル・ケーボンをチョイスしたのは適切だった。ケーボンとはマルチイヤー契約と発表されているから、今後もコラボレーションが発表されることになる。

Up to Higher Brand Peaks
First Ascent 

エディー・バウアーは、もともと創業当時からコラボレーションを重視したブランドだった。初期のカタログにはフィルソンやペンドルトンとコラボレーションしたアイテムが掲載されている。ケーボンとのコラボレーションでは、エディー・バウアー創業時からのサンプル、プロトタイプ、初期のカタログ、特許関連ファイルなどを公開したと発表している。第1回コレクションは7アイテムの発売にとどまっているが、今後のコラボレーションではアイテムが増加することになるだろう。
エディー・バウアーはケーボンとのコラボレーションに先立ってFirst AscentFA)ラインも200910月に発売した。FAはエディー・バウアーのパフォーマンス・アウトドア・ヘリテージを再現するエクスペディションコレクションである。
2003年にスピーゲル(当時親会社)がChapter11を申請してから、エディー・バウアーの経営は10年近くにわたって二転三転してきた。しかし、ようやく復権の時がやってきた。世界のアウトドアウエアブランドでヴィンテージとエクスペディションラインの両方を保有しているブランドはエディー・バウアーだけである。エディー・バウアーはいよいよ本格的な攻勢に出た。