2012年10月30日火曜日

10th Annual Broadway Bomb 2012


Subject to Arrest
Broadway Bomb 2012 .
 Broadway Bom10 20日(土曜日)開催された。今年は10周年記念大会で、全米と全世界から2,119人が参加した。レースは116丁目のリバーサイドパークを正午にスタートし、ウォールストリートのブル(牛)スタチューまでの8.5マイルである。レースはアメリカ最大のプッシュレースで、毎年10月の土曜日に開催され、全コース公道を使用し、交通規制は無い。トップグループは約30分以内でゴールする。
Broadway Bomb 2012 .
NYPDはこれまで黙認の方針をとってきたが、ことしはとうとう規制に乗り出した。コースの各所がバリケードやネットで封鎖され、主催者イアン・ニコルスには出頭命令を出して、大会中止と参加申込者への中止通知を要請した。これが結果的にライダーの反発を招いて参加者はかえって増えた。ライダーはバリケードには回り道で対抗し、ニューヨークポスト報道では、逮捕者はなかった模様である。

2012年10月1日月曜日

Quiksilver opens 2nd Women’s Format


Metro Surfwear Boutique

Quiksilver Women's store, Fashion Island, Orange County.
 クイックシルバー(本社:カリフォルニア州ハンチントンビーチ、ロバートB. マックナイト会長兼CEO)は926日、ファッションアイランドに「Quiksilver Women’s」(65m2)をオープンした。マリブーのフラッグシップストア(6月オープン)に次ぐウイメンズ第2号店である。
もともと同ストアはライセンシーが経営していた「Quiksilver Kids」だったが、20117月にクイックシルバーが直営のメンズ新業態「Watermans」に改装オープンした。それから1年あまりで今度はウイメンズに180度の業態変更である。
Quiksilver Women's store, Malibu, California.
小売事業部統括副社長ポール・マッカダムは、ブロガーのインタビューに答えて、もともとウイメンズの好立地だったと思っていたので業態変更した。ウイメンズは向こう3年間に2025店は出店する。メンズ業態の「Watermans」も引き続き来春に向けて多店化すると言っている。クイックシルバーは200610月期から業績が急激に悪化し、現在も不振を抜け出していない。売上確保のために新業態を次々出店し、イベント協賛のポップアップストアもあっちこっちで立ち上げてきた。DC売却の噂も相変わらず飛び交っている。

2012年8月9日木曜日

Converse Coastal Carnage 2012


Ben Raybourn win
Ben Raybouerne win Converse Coastal Carnage 2012
 2012 Nike US Open Surfingと同時開催されていた第4回「Converse Coastal Carnage 2012」のファイナルが85日開催され、ベン・レイバーンが優勝した。1992年テキサス生まれ(20歳)。
Converse Coastal Carnage2009年にスタートしたインビテーション・オンリーのオープン方式スケートボーディングコンテストである。今年は第4回目で、2011年はトム・レミラードが優勝している。

2012年6月20日水曜日

2012 Go Skateboarding Day


Go All the way for Skateboarding
2012 Go Skateboarding Day, Poster of Vans
 2012 Go Skateboarding Day」イベント621日、世界中で開催された。一部の地域では先行開催しているところも多い。ローカルのスケートボーダー組織やブランドメーカー、ストアが開催するオープンストリートのスケートボーディングイベントで、世界各地でプッシュレースを開催する。原則として交通規制は行わないので、開催地の警察当局が参加者の指導・規制を行うが、毎年トラブルはほとんど報告されていない。
2012 Go Skateboarding Day, poster of organizer.
Go Skateboarding Dayは同時多発型のグローバルイベントで、イベントの目的はスケートボーディング普及、若者カルチャー発信である。ネーミングの「Go Skateboarding Day」は、「No Skateboarding」をもじって決めたと言っている。1990年代には全米の各都市で、スケートボード禁止標識があちこちに掲示されていた。それを逆手にとって、ポジティブな意味に置き換えたのである。
2012 Go Skateboarding Day poster
最初の運動提唱者はIASCInternational Association Skateboard Companiesで、2003621日に第1回目の「Go Skateboarding Day」を開催した。2012年でちょうど10周年である。現在では中南米、東西ヨーロッパ、中東、南ア、東南アジア、オーストラリはでも開催されるようになった。北米のイベント開催だけでも200カ所を越えている。
自由を求め、強制をなによりも嫌うスケートボーダーとあって、IASC趣旨には共鳴するが、開催日は自由にやりますという主催地が多い。ヴァンズ(本社:カリフォルニア州サイプレス)もイベントを主催しているが、同社は623日開催が恒例になっている。SB6.0でアクションスポーツ強化を進めているナイキも、主催こそしていないが、世界中でイベント協賛している。

2012 Go Skateboarding Dayに関する情報はブログ「Monday Night Sports Club」もご参照下さい。

2012年6月19日火曜日

2011 Go Skateboarding Day


Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
 Go Skateboarding Day Los Angeles 2011」が621日(火曜日)、ロサンゼルスのダウンタウンで開催された。1,000人を超えるスケートボーダーが参加して、午後1時にダウンタウンのホーレンベック・スケートプラザからラファイエット・パークまでの5マイルをデモンストレーションした。主催者側は歩道でスケーティングするように要望したと言っているが、実際には5マイルのほとんどは、全員車道をスケーティングした。
Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
LAPDLos Angeles Police Department)はイベントをバイクとモーターサイクル乗車警官でモニターした。LAPD発表の参加者は300人で、主催者発表とは大きな開きがある。特別なトラブルはなく、LAPD警備責任者は、スケートボーダーのマナーは悪くはなかったといっている。
Go Skateboarding Day」はもともとIASC International Association Skateboard Companies)が制定したイベントで、いわばスケートボードのマラソン大会イベントである。日本では公道をスケートボーディングに解放するイベントは聞いたことが無いが、アメリカではほとんどの自治体が受け入れつつある。

Have fun, Go Skateboarding
Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
アメリカは90年代後半からスケートパークがウエストコーストから普及し始めた。現在ではスケートパークは全米の各都市に普及しているから、スケートボーディングは日常的なスポーツになっている。日本の感覚で比較すると、中・高校生のマラソンというイメージである。
我々はスケートボード市場が日本でも今後拡大すると考えているが、日本のスポーツメーカーは、アメリカでスケートボードが大人のジョギング以上に普及しているとはなかなか理解できないようだ。1017日に掲載した「Broadway Bomb」は、ニューヨークでは知らない人はいないくらい有名なイベントで、全米のスケートボーダーあこがれのプッシュレースである。しかし、日本ではスケーターでも知っている人はまずいない。日本のアクションスポーツビジネスは、まるで情報鎖国状態である。日本のブランドメーカーや小売りチェーンの情報収集力では、新しい世代の市場にはほとんど対応できない。もっと新市場開拓のための情報収集にどん欲になるべきである。

2011 Broadway Bomb, New York


Push Race in the Traffic
You Could Die
2011 Broadway Bomb, New York,
Broadway Bomb 2011」が2011108日(土曜日)、ニューヨークで開催された。今年は850人が参加した。同レースはアメリカ最大のプッシュレースで、年に一回、10月の土曜日に交通量の多いブロードウエイで開催されてきた。コースは116丁目のリバーサイドパークを正午にスタートし、ウォールストリートのブル(牛)スタチューまでの8.5マイルである。
2011 Broadway Bomb, New York,
レースはアッパーウエストからダウンタウンのウォールストリートまで全コース公道、しかも交通規制は無い。ブロードウエイは土曜日でも交通量はかなりヘビーだから、主催者側もスローガンで死ぬかもしれない(You Could Die)と言ってるくらいだ。交通量の多い交差点などには誘導員を配置して事故が発生しないように自主規制しているが、危険率はけっして低くはない。トップグループは30分以内でゴールする。
スケートボーディングは、1995年にESPN-2X-Gameを番組用にショーアップしてから、バートランプがメインストリームになった。現在でもイベントの大半はバートランプだが、2000年以降はストリート・スケートボーディングも再び脚光を浴びてきた。
2011 Broadway Bomb, New York,
Broadway Bombはストリート・スケートボーディングがエキサイティングなプッシュレースに成長する過程で、最も大きな貢献を果たしたレースの一つである。ニューヨークはマラソンでも、世界最大のイベントシティに変身した実績を持っている。こんどはスケートボーディングでも、ニューヨークが世界の中心になる可能性が高くなってきた。

2012年5月19日土曜日

Hot Summer Sneaker : Vans x Kenzo


Vans Collaboration
Vans x Kenzo Collaboration 2012
ヴァンズは現在最もコラボレーションに積極的なスニーカーブランドの一つである。2011年も多くのコラボレーションで話題を振りまいたが、2012年も注目コラボレーションを次々に発表している。
Vans x Kenzo Collaboration 2012
ヴァンズのコラボレーションで、2012年上半期に最も注目されたのは4月に発売された「Kenzo x Vans」である。デザインディレクションは、2011年にKenzoブランドのアートディレクターに就任したCarol Lim Humberto Leon (オープニング・セレモニー)のデュオが担当した。ベースに使用されているのはクラシックモデル「Era」で、アッパーはフィッシュネットがプリントされている。最初にビビッドなカラー3色が発表され、その後逐次罰カラーが発表されている。
ヴァンズはこの他にも2012年2月に発表されたマーク・The Cobrasnake・ハンター x Coletto x Vans3者コラボ「Cheeseburger Slip-on」を皮切りに、2011年に続いて発表されたキティちゃんコラボスニーカーも発表して注目を集めた。5月には「Supreme x Cmpbell’s Soup for Vans」と、「Vans x Silas x Slam City Skates」も発売している。

2012年4月20日金曜日

Action Outdoor Mega Store

REI SOHO旗艦店
REI Manhattan Flagship Store, New York City.
REI(本社:シアトル)は122日、SOHOにイーストコースト旗艦店*3,600 m2)をオープンした。フルサービスのバイクショップスキーショップ、キャンピング、スノースポーツ、アパレル、フットウエア、イキップメントをフルラインで展開する本格的なアウトドア・メガストアである。
REIは現在118店を全米展開しているが、マンハッタンには店舗を保有していなかった。競合チェーのEMSEastern Mountain Sports)はマンハッタンに2店保有しており、ノースフェイスも2店保有している。REI2011年にニューヨーク郊外に3店を立て続けに出店しているので、都心部のマンハッタン出店は時間の問題と見られていた。
アメリカのアウトドアブランドとチェーンの出店戦略は、サバーバンからアーバンエリアへの出店がメインストリームになっている。ロケーションの変化は、アウトドアスタイルの劇的な市場変化が前提になっている。マンハッタンには9月にEMSもメガストアを出店しているので、今後のアウトドアビジネスは、都心部でのメガストア戦争に突入することになる。

Action Outdoor Style Part-1

Eddie Bauer Holdings Inc.

Eddie Bauer x Nigel Cabourn
Eddie Bauer x Nigel Cabourn Collaboration
 エディー・バウアー・ホールディングス(EBHI:本社:ワシントン州ベルビュー、ニ−ル・フィスキーCEO)は20119月、ナイジェル・ケーボン(UK)とのコラボレーションラインを発売した。価格は9001,500ドルに設定され、エディー・バウアー限定ストア、バーニーズ・ニューヨーク、オープニングセレモニーなどで販売した。ナイジェル・ケーボンはUKのハイファッションデザイナーだが、ヴィンテージスタイルのスペシャリストとして定評がある。
日本のアウトドアはハイキング市場が中心になっているから、ファミリーカジュアルが主力プロダクトになっている。しかし世界的なアウトドアファッショントレンドは、ヴィンテージスタイルがメインストリームになっている。エディー・バウアーがヴィンテージデザインの第一人者、ナイジェル・ケーボンをチョイスしたのは適切だった。ケーボンとはマルチイヤー契約と発表されているから、今後もコラボレーションが発表されることになる。

Up to Higher Brand Peaks
First Ascent 

エディー・バウアーは、もともと創業当時からコラボレーションを重視したブランドだった。初期のカタログにはフィルソンやペンドルトンとコラボレーションしたアイテムが掲載されている。ケーボンとのコラボレーションでは、エディー・バウアー創業時からのサンプル、プロトタイプ、初期のカタログ、特許関連ファイルなどを公開したと発表している。第1回コレクションは7アイテムの発売にとどまっているが、今後のコラボレーションではアイテムが増加することになるだろう。
エディー・バウアーはケーボンとのコラボレーションに先立ってFirst AscentFA)ラインも200910月に発売した。FAはエディー・バウアーのパフォーマンス・アウトドア・ヘリテージを再現するエクスペディションコレクションである。
2003年にスピーゲル(当時親会社)がChapter11を申請してから、エディー・バウアーの経営は10年近くにわたって二転三転してきた。しかし、ようやく復権の時がやってきた。世界のアウトドアウエアブランドでヴィンテージとエクスペディションラインの両方を保有しているブランドはエディー・バウアーだけである。エディー・バウアーはいよいよ本格的な攻勢に出た。

2012年3月23日金曜日

Tokyo Metro Surf Style


Saturdays Surf Daikan-yama
Saturdays Surf Daikan-yama, Tokyo.
 Saturdays Surfが代官山*324日(土曜日)オープンした。6月にはマンハッタンのウエストビレッジにNY2号店も出店する。代官山店は山手通りを挟んで蔦屋書店の真向かいである。ニューヨークと同じように、店内にエスプレッソバー、バックヤードにはラウンジスペースを開設して、ニューヨーク店と同様の雰囲気とサービスを提供する。
マンハッタンの出店ロケーションはまだ決定していないと言っているが、ペリーストリートかウエイバリープレイスのいずれかで交渉中ある。予定地はいずれもウエストビレッジで、昔はアーチストやフリーランスのプロフェッショナルが多かった住宅地である。最近は至近距離のブリーカーストリートにラルフローレン、ギャント・ラガーが出店していて、メンズショップの出店には最適の場所になってきた。
Saturdays Surf New York,
Saturdays Surf はウエストコーストのMollusk(本店:サンフランシスコ)と並ぶ、イーストコーストを代表するサーフショップに成長した。サーフとメンズクロージングをフュージョンしたマーチャンダイジングが特徴である。本店は20098月、SOHOのクロスビーストリートにオープンした。オーナーはモーガン・コレット、ジョッシュ・ローセン、コリン・タンストールの3人である。


*Saturdays Surf Tokyo address : : 目黒区青葉台1-5-2
Saturdays Surf New Yorkの詳細レポートはブログ「Metro New York Style : Supreme」
Metro New York Style Metro Surf Styleを参照ください