2012年6月20日水曜日

2012 Go Skateboarding Day


Go All the way for Skateboarding
2012 Go Skateboarding Day, Poster of Vans
 2012 Go Skateboarding Day」イベント621日、世界中で開催された。一部の地域では先行開催しているところも多い。ローカルのスケートボーダー組織やブランドメーカー、ストアが開催するオープンストリートのスケートボーディングイベントで、世界各地でプッシュレースを開催する。原則として交通規制は行わないので、開催地の警察当局が参加者の指導・規制を行うが、毎年トラブルはほとんど報告されていない。
2012 Go Skateboarding Day, poster of organizer.
Go Skateboarding Dayは同時多発型のグローバルイベントで、イベントの目的はスケートボーディング普及、若者カルチャー発信である。ネーミングの「Go Skateboarding Day」は、「No Skateboarding」をもじって決めたと言っている。1990年代には全米の各都市で、スケートボード禁止標識があちこちに掲示されていた。それを逆手にとって、ポジティブな意味に置き換えたのである。
2012 Go Skateboarding Day poster
最初の運動提唱者はIASCInternational Association Skateboard Companiesで、2003621日に第1回目の「Go Skateboarding Day」を開催した。2012年でちょうど10周年である。現在では中南米、東西ヨーロッパ、中東、南ア、東南アジア、オーストラリはでも開催されるようになった。北米のイベント開催だけでも200カ所を越えている。
自由を求め、強制をなによりも嫌うスケートボーダーとあって、IASC趣旨には共鳴するが、開催日は自由にやりますという主催地が多い。ヴァンズ(本社:カリフォルニア州サイプレス)もイベントを主催しているが、同社は623日開催が恒例になっている。SB6.0でアクションスポーツ強化を進めているナイキも、主催こそしていないが、世界中でイベント協賛している。

2012 Go Skateboarding Dayに関する情報はブログ「Monday Night Sports Club」もご参照下さい。

2012年6月19日火曜日

2011 Go Skateboarding Day


Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
 Go Skateboarding Day Los Angeles 2011」が621日(火曜日)、ロサンゼルスのダウンタウンで開催された。1,000人を超えるスケートボーダーが参加して、午後1時にダウンタウンのホーレンベック・スケートプラザからラファイエット・パークまでの5マイルをデモンストレーションした。主催者側は歩道でスケーティングするように要望したと言っているが、実際には5マイルのほとんどは、全員車道をスケーティングした。
Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
LAPDLos Angeles Police Department)はイベントをバイクとモーターサイクル乗車警官でモニターした。LAPD発表の参加者は300人で、主催者発表とは大きな開きがある。特別なトラブルはなく、LAPD警備責任者は、スケートボーダーのマナーは悪くはなかったといっている。
Go Skateboarding Day」はもともとIASC International Association Skateboard Companies)が制定したイベントで、いわばスケートボードのマラソン大会イベントである。日本では公道をスケートボーディングに解放するイベントは聞いたことが無いが、アメリカではほとんどの自治体が受け入れつつある。

Have fun, Go Skateboarding
Go Skateboarding Day Los Angeles 2011
アメリカは90年代後半からスケートパークがウエストコーストから普及し始めた。現在ではスケートパークは全米の各都市に普及しているから、スケートボーディングは日常的なスポーツになっている。日本の感覚で比較すると、中・高校生のマラソンというイメージである。
我々はスケートボード市場が日本でも今後拡大すると考えているが、日本のスポーツメーカーは、アメリカでスケートボードが大人のジョギング以上に普及しているとはなかなか理解できないようだ。1017日に掲載した「Broadway Bomb」は、ニューヨークでは知らない人はいないくらい有名なイベントで、全米のスケートボーダーあこがれのプッシュレースである。しかし、日本ではスケーターでも知っている人はまずいない。日本のアクションスポーツビジネスは、まるで情報鎖国状態である。日本のブランドメーカーや小売りチェーンの情報収集力では、新しい世代の市場にはほとんど対応できない。もっと新市場開拓のための情報収集にどん欲になるべきである。

2011 Broadway Bomb, New York


Push Race in the Traffic
You Could Die
2011 Broadway Bomb, New York,
Broadway Bomb 2011」が2011108日(土曜日)、ニューヨークで開催された。今年は850人が参加した。同レースはアメリカ最大のプッシュレースで、年に一回、10月の土曜日に交通量の多いブロードウエイで開催されてきた。コースは116丁目のリバーサイドパークを正午にスタートし、ウォールストリートのブル(牛)スタチューまでの8.5マイルである。
2011 Broadway Bomb, New York,
レースはアッパーウエストからダウンタウンのウォールストリートまで全コース公道、しかも交通規制は無い。ブロードウエイは土曜日でも交通量はかなりヘビーだから、主催者側もスローガンで死ぬかもしれない(You Could Die)と言ってるくらいだ。交通量の多い交差点などには誘導員を配置して事故が発生しないように自主規制しているが、危険率はけっして低くはない。トップグループは30分以内でゴールする。
スケートボーディングは、1995年にESPN-2X-Gameを番組用にショーアップしてから、バートランプがメインストリームになった。現在でもイベントの大半はバートランプだが、2000年以降はストリート・スケートボーディングも再び脚光を浴びてきた。
2011 Broadway Bomb, New York,
Broadway Bombはストリート・スケートボーディングがエキサイティングなプッシュレースに成長する過程で、最も大きな貢献を果たしたレースの一つである。ニューヨークはマラソンでも、世界最大のイベントシティに変身した実績を持っている。こんどはスケートボーディングでも、ニューヨークが世界の中心になる可能性が高くなってきた。