Billabong(HQ:Burleigh Heads, Queensland,
Australia)の2015年6月期業績は売上高10億6,380万豪ドル(前期比12.6%減)、純利益270万豪ドル(前期2億3,370万豪ドルの赤字)となった。3期連続減収となったが、6期続いた赤字計上はようやく食い止めた。減収はブランド売却による売上減少で、6期続いた損失は買収ブランドの評価損と売却損を特別損失として計上してきたからである。
この3年間でSurfstitch、Swell、West 49、DaKineなどを次々に売却し、ひとまず拡大路線の後始末は終わった。ブランド売却で減収は続いているが、継続事業だけでみると2.6%の増収で、ようやく単年度黒字計上にこぎ着けた。
Neil Fiske, image from Gold Coast Bulletin. |
グローバルサーフ市場に目立った成長要因は生まれていないから、楽観はできない。しかしBillabongが最悪期を脱したのは衆目の一致するところである。再建の陣頭指揮を執っているのは2013年8月CEOに就任したNiel
Fiske(CEO)だが、まるで綱渡りみたいな事業運営を乗り切った。いよいよこれからアメリカとヨーロッパで積極攻勢を開始することになる。「Bath and
Body Works」と「Eddy Bauer」で評価された経営手腕が生きる舞台に返り咲くのである。
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