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Robert McKnight, former founder and chairman of Quiksilver |
Quiksilver(HQ:Huntington Beach, CA、Pierre
Agnes CEO)が9月9日にchapter 11適用を申請してまもなく1カ月になる。8億ドルを越える債務はOaktree Capital
ManagementとBank of Americaの主導で5億ドル余の負債繰り延べと2億7,900万ドルの債務株式スワップを実施する再建プランが提出されている。
Quiksilverの破産はHurley売却(2002年)、Volcom売却(2011年)、Billabong業績不振に続いて発生したから、日本ではサーフビジネス不振が原因と見られているが、実際はH&MやTopshopに客を奪われたのが破産の直接原因になった。
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Quiksilver Coolangatta store |
アメリカでは2014年から今年に掛けてJunior(ティーンズ)対象チェーンが次々に破綻した。Deb
Stores(2014年12月破産)、dELiA*s Inc(2014年12月同)、Body Central Corp(2015年1月同)、Wet Seal
Inc(2015年1月同)、Cache Inc(2015年2月同)などの中堅チェーンが次々にchapter 11を申請して破綻した。これらのチェーンを破綻に追いやったのはH&MやTopshopのようなfast-fashon
chainだった。
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Quiksilver Malibu store |
サーフ業界は90年代末〜00年代初頭に市場が崩壊したため、有力ブランドはサーファーからティーンズに対象を切り替えた。ところがこの数年間ティーンズはサーフブランドからfast-fashion
chainのフェスティバルファッションに乗り換えてしまったから、ティーンズチェーンはギブアップしたのである。Quiksilverもこの競合でH&MやTopshopに敗退したため破産に追い込まれた。サーファーもティーンズも期待できないとすると、新しいスタイルかジェネレーションを探さなければならない。Quiksilver再建は難問山積である。
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