Saturdays Surf
31 Crosby Street, New York
Saturdays Surf, SOHO New York |
サーフィンの不毛地帯と言われてきたニューヨークにも、サーフムーブメントが押し寄せ始めた。9月4〜9日ニューヨークで開催されたQuiksilver Pro New York(ASP World Tour)のインパクトもあって、ニューヨークのサーフィンシーンは変化にはずみがついてきた。
ASP(主催側)とクイックシルバーが狙っていたのは、ニューヨークをハンチントンビーチのようなプレミアムイベントシティに育成することだった。その目的はポジティブな反応を得ている。競合メーカーのビラボーン、ナイキ、リップカールにとっても、不毛地帯のニューヨークが豊かなサーフィン市場に成長するのに異存はない。
サーフィンがアウトローの遊びだった時代は90年代で終わった。サーフィンビジネスがニッチだった時代は00年代に終了している。サーフィンはエクストリーからメインストリームにテイクオフする時代に入った。そこで最新のニューヨークアクションシーンの代表的ストアを取り上げて、新しいメトロ・アクションスポーツスタイルを発信します。第1回目はメトロサーフスタイルの典型ショップに成長してきた「Saturdays Surf」をお届けします。
Saturdays Surf Style
Saturdays Surf, SOHO New York |
Saturdays SurfがSOHOにオープンしたのは2009年8月だった。オーナーはモーガン・コレット、ジョッシュ・ローセン、コリン・タンストールの3人である。
彼らは自分たちの店を「Saturdays Surf Shop Coffee Bar」と呼ぶ。その時彼らの脳裏には「Sports Bar」や「MLB Bar」が浮かんでいるに違いない。Saturdays Surfはハンチントンビーチ(カリフォルニア州)にあるようなハードコアのサーフショップではない。スポーツバーで酒を飲みながらフットボールやベースボールを観戦するように、ビーチシーンを思い浮かべながら、コーヒーを飲むところである。テキーラやビールはハードコアのサーフショップには馴染んでも、Saturdays Surfには相応しくない。
2011年FWコレクションはサーフウエアからメンズウエアへのシフトが濃厚に現れた。ボードやウエットスーツのようなイキップメントプロダクトだけでなく、スリムフィットのセーターや、ショールカラーの「Baracuda」風アウターウエア、グルーミングプロダクトも取り込まれている。
彼らにはもともとメンズウエアとしてのサーフウエアというスタンスがあった。彼らが目指しているのは、ビーチでリフレッシュした男達というターゲットイメージなのである。Saturdays Surfはビーチスタイルのメンズショップである。日本にはそういうサーフショップはほとんど存在しない。
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